瞬着プライマーを作ろう!!
前回の記事から気づけば3月も半ばになっていました・・・
違う趣旨の記事を途中まで書いていたのですが、ちょっと方向性が変わってしまったので、今回は仕切りなおしで「瞬間接着剤硬化促進剤」のお話です。
瞬間接着剤を使っていて、「瞬着って言っておきながら、1分経っても2分経っても接着できない」なんて事を経験された方も居るのでないでしょうか?
(ちなみに瞬間接着剤の接着する原理についてインターネットで調べたところ、「空気中などの水分に瞬間的に反応して硬化し接着する」とのこと。)
瞬着を使ってもすぐに硬化しない時、瞬間接着剤硬化促進剤(以下瞬着プライマー)を使うことで解決できるケースが多いです。
瞬着プライマーの特徴
・接着時間を早める
・盛り上げ・充填接着したい
・パーツの白化を防ぎたい など
この瞬着プライマーを一度使うと、手放せなくなるほど便利なアイテムです。
模型専門店や規模の大きなホームセンターには置いてるのですが、小さい店舗となると置いてないこともあります。
また、種類によっては臭いのキツイ物や、吹き付ける量によってはプラスチックを溶かす物、
内容量にもよりますが金額は600~2000円前後で、それほど模型の改造をしない人にとって優先度が低いアイテムかもしれません。
そこで、どこでも購入できて安価で代用品が作れないか?と調べたところ、「薬局で購入した薬用アルコールを水で割って作った」という一言を見つけました。
なので、早速実験をしてみました!!
薬局で「消毒用エタノール」を購入してきました。
500mlで600~700円前後で購入できます。
この消毒用エタノールは、エアブラシでの塗装、ガンダムマーカーのちょっとしたはみ出しも、落とせるとのことです。
消毒用エタノールを入れるボトルは、100円ショップで購入しました。
また、今回は100円ショップで売っている瞬間接着剤で、実験してみました。
100円ショップの接着剤は、とにかく安いのが特徴ですが、接着時間が長い商品もありますから、長年模型を作ってるモデラーさんの中には、使うのを避ける方もいます。
実験としては、接着剤を1滴垂らした後、20cm程度の距離からプライマーを吹き付け、硬化まで時間を調べます。
エタノール:水の比率と硬化時間は下記の通りです。
プライマーなし=3分以上
市販プライマー=15~20秒
1:4=90秒
1:3=60~70秒
1:3+重曹=30~50秒
1:2~1:3の比率に重曹をほんの少し加える事で、とりあえずの合格点には達したと思います。
ただし、写真のように白化してしまったため、塗布量の調整が必要かもしれません。
100円ショップのボトルでは塗布量の調整が出来ない、完全に溶けない重曹によってノズルが詰まることもあるので、水ペンにいれ使うのが良いかもしれません。
これであれば、プラモデル用接着剤のように、ハケで塗っていくのと同じなので、必要な部分にのみ塗布することが出来ます。
如何だったでしょうか?
市販の瞬着プライマーほどではないにせよ、自作プライマーを作ることが出来ました。
ただ、濃度比率は何度も試して、適正値を見つけなければならないことを考えると、市販プライマーのほうがオススメです(汗
この自作プライマーはお店で試すことが出来るようにしておきますので、気になった方は声を掛けてください。
また自己責任でお願いします。