ツール紹介 ロボザムライ KUNAI壱ノ型
久しぶりの記事になりますが、少しだけ近況報告。
9月末に近づいた台風24号の影響は大きく、当店があります静岡市も大規模な停電が発生し、ほぼ1日停電状態が続きました。
冷蔵庫・冷凍庫内の商品はほぼ全滅、敷地内の生け垣は支えていた竹が折れ、あらぬ方向へ傾いてしまったものも・・・
今までは台風が来ても、それほど大きな被害が無かったのですが、今回の台風では考え方を改めるキッカケになりました。
今回の記事は、以前twitterで紹介した「ロボザムライ KUNAI壱ノ型(改)」を改めてまとめてみました。
KUNAI壱ノ型(改)
パーティングラインや合せ目消し、3Dプリンタ出力品の積層痕削り、肉薄加工、面取り加工等、使える用途は多岐にわたります。 KUNAI全周で、切削加工が可能。
KUNAIは、形状自体は刃物に見えますが、実際はナイフのような刃物ではないため、どういう向きに握っても手を切ることがありません。
また厚みがあるため、力を入れた時に曲がったり、歪む心配がありません。
(とは言え、無理な力の入れすぎには注意)
さらにKUNAI壱ノ型改から、材質がステンレス系に変更され、サビに強くなりました。
パーティングラインを処理する
上の画像はKUNAI壱ノ型を使用して、1/72スケール飛行機のパーツを処理した比較画像です。
1パーツのため、中央に目立つパーティングラインがあります。
デザインナイフでも処理は可能ですが、慣れてない方は、刃がパーツに食い込んでしまうこともあると思います。
KUNAI壱ノ型では、そう言ったトラブルは心配せずに、パーティングラインを処理することが出来ます。
平面などは右図のオレンジ色で示した刃先部分で行うと良いと思います。
こういったミサイル状のパーツは、刃先の部分でも良いですが、KUNAI上部の溝がありますので、そこを使うと便利です。
KUNAIはナイフと異なり、一度の削れる量が少ないですが、均一な力で削っていくので、削りムラが少なく思えます。
KUANIを使用するにあたり、ロボザムライHP内の動画にも「パーツに対して45度位であてる」とあるように、角度に気を付けると、気持ちよく削れます。
※異なる角度でも切削はできます。
不要なバリを処理する
上の画像は1/72スケール飛行機のエンジンノズルパーツを処理した比較画像です。
こういったパーツは、古いキットでは淵の部分にバリが発生することがあります。
ここもデザインナイフでも処理ができますが、KUNAIは傷を付けるリスクを抑えつつ、手軽に処理することが出来ます。
処理方法としては、右図のようにKUNAIの刃先部分をノズルに差し込み回すだけです。
背中の部分、腹の部分ともに切削できるので、予めどちらに力を入れるか決めておかないと、形状が歪んでしまうかもしれません。
KUNAI壱ノ型の特徴は最初にも書きましたが、全周囲で切削加工が可能なため、エンジンノズルのようなパーツのバリ取りや肉薄加工が色々な部分で行えます。
右図のオレジン色で示した部分で、処理することが出来ました。
それぞれR径が異なりますので、幅広いパーツに対応できると思います。
穴を広げるリーマーの代用品としても良いかもしれません。
合わせ目を処理する
上の画像はガンプラのパーツを接着後、合わせ目をKUNAIで処理した比較画像です。
①接着→②KUNAIで粗削り→③ゴッドハンド製神ヤス#400で面とを整える。
接着後の合わせ目処理の時、プラと接着剤で硬さが異なる場合があり、デザインナイフやヤスリで処理する際、変に力が加わって歪んでしまうことがあるかと思います。
KUANIの場合は、均一な力で少しづつ削っていくので、パーツを歪めるリスクを軽減させることが出来ます。
また左図のように、KUNAI後部に大小の直角部分があるので、段落ち加工も行うことが出来ます。
ここまで便利なKUNAIですが、取扱いには少し注意が必要です。
KUNAI壱ノ型の場合は、使用後は、付属の袋に入れて管理をしてください。
袋がない方や捨ててしまった方は、定期的に防錆油などを塗ってサビ対策を行ってください。
KUNAI壱ノ型(改)の場合、材質が改善され、サビに強くなりましたが、紛失防止のためにも付属の袋に入れて管理することをお勧めします。
KUNAI壱ノ型(改)に興味を持っていただけましたら、是非ロボザムライHPをご覧ください。
また、ものづくり今昔でもKUNAIの試用が出来ますので、ご来店の際はぜひご利用ください!!
ロボザムライHP