ツール紹介 アクリジョンベースカラー
気付けば3月・・・
前回の3tけん引車の記事をワンフェスの直前に書いたと思っていたら、年末だったようです。
という事で、今年最初の記事は、3月1日より店頭に並んでいる「アクリジョンベースカラー」のご紹介です。
アクリジョンベースカラーの特徴として
①多くの素材に塗装が出来ること
PS樹脂や ABS樹脂、 アクリル樹脂、 ポリカーボネート、PVC、 レジン、 ポリパテ、 エポパテ、 鉄、 非鉄金属 等
②ほぼ無臭
③乾燥後の塗膜は、ラッカー塗料並み
④筆塗りでの塗料伸びが良い 等
これ以外にも、専門的な特徴については、クレオスさんがモーメントでまとめてくれています。⇒コチラ
今回発売したアクリジョンベースカラーは、下地塗装に特化した塗料となります。
そのため、下の色を隠す性能が高いの塗料となっております。
まずは隠ぺい力の高さを確認するために、紺色の暗めの成型色で試してみました。
<使用塗料>
・アクリジョンベースカラー
・GXカラー(ラッカー塗料)
※ラッカー塗料は瓶生では塗りにくいため、若干希釈してあります。
それぞれの塗料を筆塗りで1回だけ塗ったものが右の画像です。
アクリジョンベースカラーの隠ぺい力・発色ともに、満足出来る性能だと思います。
発色させるのに苦労する赤や黄色も下地が透けることなく、塗装が出来ました。
白については、2度目を塗装すれば、下地としては十分だと思います。
塗料の印象としては、少し粘度がある感覚で、シタデルカラーに近く感じます。
2つ目のテストとして、PS樹脂(プラスチック)以外の材質で、アクリジョンベースカラーの塗膜強度を試してみました。
<方法>
試験片にラッカー塗料のみ・プライマー下地+ラッカー塗料・アクリジョンベースカラーを塗装後、クラフトテープを貼り付け、剥がした際の塗膜の状態を確認する。
<比較>
レジンキャストについては、筆塗りとエアブラシ塗装で違いを確認する。
また数日置いた後の塗膜についても確認する。
<試験片>
レジンキャスト、金属パーツ、ポリランナー(PE樹脂)
※レジンキャストについて、離型剤をある程度残った状態
Aレジンキャスト棒に各塗料を筆塗り
A'レジンキャスト棒に各塗料を筆塗り(数日放置)
Bレジンキャスト棒に各塗料をエアブラシ塗装
B'レジンキャスト棒に各塗料をエアブラシ塗装(数日放置)
C金属パーツに各塗料を筆塗り
まずは、それぞれの材質による違いを並べてみました。
最初に言える事として、アクリジョンベースカラーが乾燥したものについては、クラフトテープの粘着力でも剥がれないほど強固な塗膜となっていました。
また爪楊枝で、少し力を入れて引っ掻いても、剥がれて試験片が見えることも無かったです。
数日放置した後に、再度クラフトテープの貼って剥がしたものについても、アクリジョンベースカラーは剥がれることが無かったです。
Dポリランナー(PE樹脂)
ポリパーツは、クレオスさんのツイートにも記載はなく、また経験上「ポリパーツは塗装が出来ない」のですが、今回、お客様からもご質問があったので、やってみました。
条件は他の試験片と同じですが、クラフトテープを3回剥がしたのが画像の状態です。
ちなみに、ラッカーのみは1回で画像の状態になりました。
アクリジョンベースカラーは、2回目までは何とか塗膜を維持していました。
なお、最終的にポリランナーを曲げたのですが、中央のプライマー下地のラッカー塗装も塗膜が剥がれました。
ポリパーツの塗装についてtwitterに動画をアップ しましたが、爪楊枝で引っ掻くくらいは何とか大丈夫そうです。
なので、平面や干渉しない部分のポリパーツについては、アクリジョンベースカラーでの塗装も出来るとは思います。
ただ、メーカーさんも記載してないことを考えると、100%剥がれませんとは言えないので、参考程度に見てもらえればと思います。
ここまで見て気づいた方も居るかもしれませんが、プライマー下地+ラッカーも案外健闘してました。
今回使用したプライマーは、クレオスさんのMr.メタルプライマーです。
こちらの商品は、現在、リニューアル版の商品が店頭に並んでいます。
長文になってしまいましたが、アクリジョンベースカラーの使用感でした。
アクリジョンベースカラーが気になった方は、当店でお試し頂けますので、是非、ご利用ください。